パン作りは使う道具次第で上達速度が大きく変わります。
コレを変えた途端に、美味しいパンを安定して作れるようになった!
そんなケースも実際にあります。
このページでは、お家でパン作りをするなら揃えておきたい厳選したおすすめ道具をご紹介します!
お家でつくるからこそ必須!「0.1g単位のデジタルスケール」
お店でのパン作りは一度に作る量が大量ゆえに誤差の影響が目立たないため、1g単位や2g単位のスケールだけでも事足ります。
しかしお家で作る量は非常に少ないので、少しの計量誤差が大きな影響を与えます。
特に影響の大きい材料がイーストと塩です。
これらはパンの材料の中でも極めて使用量の少ない材料ですが、持っている役割は大きいため0.5gの誤差があるだけで発酵時間が20分も変化してしまう場合もあります。
特にデジタルスケールを使わず小さじ・大さじ・計量カップで体積計量をしていた人が、0.1gデジタルスケールを使い始めた途端にパン作りレベルがグンとアップしたケースは非常に多いです。
僕もその一人です!
とはいえ、0.1g単位のスケールも品質はピンからキリまであり、精度の悪いスケールだと0.1g単位である意味がありません。
僕が長年使い続けているオススメのデジタルスケールはコチラです。
この商品の特徴は、他の0.1gスケールよりも極めて精度が良い点です。
ハード系などイーストの少ないパンを作る際はお店でも0.1g単位を使うことがあり、その際は必ずコレを使っていました。
欠点があるとすれば、文字がもっと大きくてバックライト機能があればもっと使いやすくなると思いますが、やはり精度に勝るものはないのでコレ以外に現状選択肢はありません。
ちょっとお高く感じるかもしれませんが、お家でパン屋レベルのパンが作れるようになれば原材料費100円未満で300円相当の食パンを食べることが出来るようになるので、週2で作れば元を取るのに二か月もかかりません。
美味しいパンを失敗なく作るためにぜひ導入してみてください!
こね台は圧倒的にコレ!「まーぶるめん台」
生地のミキシングから分割丸め・成型など…
こね台はパン作りにおける全ての作業で活躍するので、良質な物を選びたいところ。
左写真のようにキッチンの作業台に平らな天板が使われていれば、この上で直接生地を捏ねるのがベストです。こね台やこねマットも要らないでしょう。
ですが右写真のように凹凸があったり耐久性に心配があるなど、あるいはそもそもキッチンカウンター内に十分な作業スペースが無い場合には、こね台の導入が必要です。
こね台に必要な条件は以下の二点。
- しっかり重量のある安定性
- 衛生維持に重要な耐久性
僕は今まで様々なこね台・こねマットを使ってきましたが、その中で唯一この2点をクリアできて今でも使い続けているのは「まーぶるめん台」これだけです。
生地を捏ねる際に最も重要なのが安定性です。
パン生地の捏ねはじめはどんな生地でもベタベタしているため、シリコン製のこねマットだと生地にマットがくっついて土台から剥がれてしまい作業どころではありません。
ですがまーぶるめん台は程よい重量があり、滑り止めパッドもついているため安定性はピカイチです。
次に重要なのが耐久性です。
まーぶるめん台の前には木製のペストリーボードを使っていた時期もありました。
冬でもあまり冷たくならない点などメリットもありましたが、表面に傷がつきやすい点が大きなデメリットでした。
その上、この写真のように目盛りの印刷加工が施されているものだったので、キズが付くにつれ目盛りが剥げてしまい、パン生地に黒いカスが混入することが相次いだので止む無く使用中止しました。
その点においてまーぶるめん台は耐久性がバツグンで、未だに傷一つ付かずピカピカのまま使い続けています。
傷がつかないということは、生地カスが入り込む余地もないためお手入れがラクで衛生的だということ。
生地がくっつきにくいのも大きなメリットです!
ただし、まーぶるめん台にもひとつだけ留意点があります。それは滑り止めパッドが剥がれてしまう場合があることです。
かなり丈夫な接着がされているのでなかなか剥がれることはないのですが、それでも長年使い続けると剥がれてしまうことがあります。
そんな時は、代わりに耐震ゲルマットを使えば十分な滑り止め効果が得られます。
木製ボードだと耐久性が悪く買い替え時のコストがかかりますし、こねマットだとそもそも十分に捏ねられないから結局こね台も追加で買うことになりコストが嵩みます。
それなら最初からまーぶるめん台を一枚買う方が、長い目で見たら圧倒的にコスパが良いでしょう。
僕のパン作りを陰で支えるまーぶるめん台を
皆さんもぜひお試しください!
おすすめはレギュラーサイズ!
お買い得なMサイズも!
サイズはどれを買えばいいの?
シナモンロールなど生地を広く伸ばす作業に使いたいならレギュラーサイズ、丸パンなど小物系だけならMサイズでも大丈夫!
生地の管理に必須!「キッチン用温度計」
パン生地は温度で発酵速度が変わります。
親切なパンレシピには「捏ね上げ温度」の指示が書かれています。
これは「生地を〇℃で捏ね上げてね、そうすればほぼレシピ通りに作って上手くいくよ」という指標です。
では、捏ね上げ温度など詳細の指示が無いレシピなら温度を気にしなくて良いかと言うと、決してそんなことはありません。
そのレシピを作成した人と同じ温度で作ることが出来ないと、生地の発酵速度が変わってしまうためレシピ通りやっても上手くいかない原因になり得ます。
色々な温度が書かれてるレシピは難しそうって思ってたけど
本当は書いてくれてる方が安心だったんだ!
また、目の前の生地の温度が何℃なのかを把握することで、万が一レシピの指示と温度がズレたとしても、どのくらい発酵に差が出るかを予測する指標にもなるため、発酵具合の見極めに自信が無い人ほど温度管理をしっかり行うことをオススメします。
温度計の選び方ですが、防水のデジタル式が良いでしょう。
水の温度を計る際にも使うので、丸洗いしても壊れないタイプを推奨します。
その中でもオススメはTANITA TT-508。
僕が今まで使ってきた中で最も精度が高くタフな温度計で、多くのパン職人が愛用している機種でもあります。
仕込み水の計量と温度調整の際に水没させた状態でしばらく放置しても壊れないくらい防水性が高いです。
長く愛用していきたいなら、この温度計以外に選択肢は無いでしょう。
もうちょっと安いのは無いの?
精度と耐久性は劣るけど…
混ぜ合わせ・分割・掃除etc… オールマイティ用途の「カード(ドレッジ)」
材料を混ぜ合わせたり、パン生地を分割したり、こね台の掃除をしたり…
あらゆる用途で大活躍するのが「カード(ドレッジ)」です。
特にパン生地の分割は包丁を使うよりもスケッパーやカードの方が圧倒的にやりやすいです。
また、バターロールやクリームパンのように麺棒で伸ばす成型の際には、伸ばした後に手で無理やり剥がすと生地がこびりついて破けてしまう恐れがあります。
そんな時にカードがあれば、生地を優しく剥がすことが出来ます。逆にこれがないと台にこびりついた生地を上手くかき取る手段が見当たりません。
カードの中にも様々な形状や硬さのものがありますが、最初の一枚として買っておくべきなのは「D」形状のハードタイプです。
直線部分で生地の分割やこね台の掃除ができ、また曲線部分でボウルにこびりついた生地をかきおとすことが出来るため、他の形状のものより多目的に使えます。
また、ソフトタイプだと使っていくうちに劣化して折れてしまうこともあるため、長い目で見るとハードタイプを一枚持っておくのがおすすめです。
僕のオススメはマトファーの耐熱スケッパー。
ハードタイプのカードは種類が少なく見つけるのが大変なので、このリンクからアクセスするのが手っ取り早いと思います。
僕も5年以上使い続けています!
スケッパーとの違いや使い分け方
画像のようなステンレスのスケッパーも分割用の道具として一般的です。
カードとスケッパー、どっちが良いの?
ご家庭でパン作りを楽しむだけなら分割作業もカードで十分です。
しかしベーカリーでは大量の生地を分割するため、カードだと手が痛くなってしまいます。
そのためプロはカードと別にスケッパーも活用します。
スケッパーはカードと同様にパン生地の分割や麺台の清掃をはじめ、バターのカットなど包丁では切りづらい食材の処理や切った野菜をかき集める時など、意外と様々な用途に使えます。
切った野菜を包丁で手にかき集めるより安全で簡単!
ご家庭での料理でもちょっとしたストレスを排除してくれるので気に入っています。
定番のオールステンレス
大量製造でも手が疲れない!
耐熱性で安心!多用途の「シリコンベラ」
いわゆる「ゴムベラ」と呼ばれるものですが、耐熱性のあるシリコンベラがおすすめです。
基本的な用途は「混ぜる」「かき取る」の二点です。
材料を混ぜ合わせることはもちろん、計量した液体材料を一滴残らずかき取るにはシリコンベラが便利です。
特にお家でのパン作りは一度に作る生地量が少なく、計った材料を余すことなく使わないと誤差が出てしまいます。
お店での大量生産であってもシリコンベラを使って材料をキレイに使い切るくらいですから、お家での少量生産なら尚更必須です。
また、耐熱性の有無も重要です。
菓子パンを作るようになってくると、クリームやあんこなどのフィリングも自分で作りたくなるはずです。そんな時に鍋の中で混ぜ合わせるのに耐熱性のシリコンベラが必須になります。
百円ショップには耐熱性ではないプラスチックヘラが売られていることもあるので、間違ってクリームの炊き込みで使用しないように注意してください!
百均のヘラを使って溶かしちゃったこともあります…(笑)
焼成のクセでパンの出来栄えは大違い!「オーブンレンジ」
使うオーブンが違うだけで、焼き上がりの質感は大きく変わります。
僕自身、何機種も使ったことがあるわけではないのですが、6年前からずっと使い続けているのがNational(現Panasonic)のNE-W300「Bistro」です。
当時ヤフオクで1万円未満で購入したものなので、実際にはもっと古くから使われていたものです。
※この機種が発売されたのは2007年5月21日、もう16年以上も前の商品です!
庫内のファンで熱風を循環させる「コンベクションオーブン」というタイプなのですが、この機種は風量が控えめなので生地表面を変にカサつかせることもありません。
当時のヘルシオと焼き比べをしたことがありますが、こちらは風が強く表面がカサつき無骨な仕上がりになってしまいましたが、Bistroの方はより艶やかなゴールデンカラーに焼きあがりました。
残念ながらこの機種は既に生産中止となっていますが、今ではより高性能な機種が多数あります。
ここではオーブン選びのポイントをご紹介します。
- 最高温度300℃以上
- 過熱水蒸気機能
オーブンレンジの仕様で示されている最高温度はその機種の限界値とも言えるので、実際に安定して焼けるのはそれより低い温度だと考えて良いでしょう。
ハード系では240℃といった高温を使う場合もあるので、250℃よりも高い温度が出せる方がより良い結果が得られるはずです。
また、庫内湿度はパンの焼成において重要な役割を果たします。
業務用オーブンのようなスチーム効果を得ることは出来ませんが、それでもスチーム機能が無いよりはある方が良いパンを焼くのに役立つため、加熱水蒸気機能を搭載した機種を選ぶと良いでしょう。
パン作りの定番「石窯ドーム」
現在、多くのパン作り・お菓子作り系Youtuberの方々も使用している大ヒット製品です。
様々な料理に使用できますが、ベイカー層に焦点を当てた販促からもわかる通り、パンを美味しく焼くことに特化されています。
オーブン選びのポイントもクリアしているため、いま最もアツいオーブンレンジと言えるでしょう。
日本の菓子パンを作るなら「あんべら」
あんぱん・クリームパン・ジャムパン・カレーパン、etc…
日本発祥のこれらの菓子パンは、パン生地に具材を包む「包餡作業」があります。
この作業のときに便利なのが「あんべら」です。
このシンプルな形状が包餡作業で非常に使い勝手が良く、スプーンでやるよりも作業性バツグンです。
それ以外にも、ちょっとした混ぜ物で使ったり、食パンが型にこびりついてしまって取り出せない時に側面に差し込むなど、意外と色々なことで使えます。
そんなに高いものではないので、とりあえず一本持っておくと良いでしょう。
あると便利なサブアイテム
赤外線温度計
もはや僕にとっては必須アイテムとなっている超便利アイテム、それが赤外線温度計です。
水の温度、油の温度、ベーグルの茹で湯温度など…
様々な温度を手早く計ることができ、非接触のため火傷のリスクも無く安全です。
また、非防水のキッチン用温度計を使って水や油の温度を計っていると、誤って落としてしまう危険性もあります。
非接触で少し離れた距離から温度を計ることのできる赤外線温度計なら、そのリスクもかなり少ないです。
僕も揚げ油に落としてダメにしたことあります!
また、簡易的にではありますが生地の温度を計ることもできます。
表面温度しか計れないので正確な生地温度を知ることは出来ませんが、パン作りに慣れた人ならその時の表面温度からなんとなく中心温度を予測することも出来るので、僕も生地温度をササッと確認したいときに使ったりします。
これがあるだけでパン作りにおけるあらゆるストレスを無くせると言っても過言では無いので、騙されたと思ってぜひ使ってみてください!
アイスディッシャー
あんべらを使った包餡作業は難しい…
そんな方におすすめするのが「アイスディッシャー」です。
一般的なあんぱんやクリームパンで包むフィリング量は40g前後ですが、18番のディッシャーを使えば一発で正確な量をすくうことが出来ます。
職人がやるような成型方法ではなく、生地を麺棒で予め伸ばして、作業台にのせたままの状態でディッシャーを使ってフィリングをのせたら、そのまま生地端を引っ張って包みます。
実はこのやり方、アルバイトに製造を任せる大手チェーンベーカリーでも採用されるほど初心者向けの製法でもあります。
包餡作業を苦手に感じる人はぜひ使ってみてください!
pH測定器
自家製酵母でのパン作りをする場合、発酵種のpHを管理することはとても重要です。
発酵が行き過ぎるとpHが過度に下がってしまいます。
発酵種の管理が上手な職人さんは、味見をして酸味の具合から種継ぎの必要性を判断します。
ですが、まだ慣れていない人には味見をしたところで正解がわからないから判断するのは難しいでしょう。
そんな時にオススメなのがpH測定器です。
これがあれば味見をしなくても発酵種のpHがわかるので、種継ぎの必要性を判断するのはもちろん、それ以前に発酵種が完成しているかどうかを見極める指標にもなります。
pHを数字で管理するだけでも、自家製酵母のパン作りはかなり安定して作れるようになるのでぜひ一本持っておきましょう!
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